万霊節の連祷 “Litanei auf das Fest Aller Seelen”

とても美しい音楽です。

すべての魂よ安らかに・・・

すべての魂よ安らかに・・・

辛い苦しみを味わった魂も

甘い夢を見終わった魂も

生きることに疲れた魂も、

生まれるやいなやこの世から旅立った魂も、

すべての霊は安らかに・・・

歌曲ですが、今ヴァイオリンで弾いています。

最近相次いで逝ってしまった叔父と叔母のことも思い出しました。

それから生まれるやいなや・・・
のフレーズで思い出したことがありました。

もうずいぶん以前のことなのですが、
生徒さんのレッスン中に電話がかかってきました。
家族が医者で、その患者さんからでした。
どうやらその方の娘さんが出産で病院にいて、
アクシデントで危ない状態とのこと。
どうにか先生に助けてほしいというお母様の必死の思いからの電話でした。
連絡をいれましたが、専門分野が違うのでどうにもならないのです。
私も、祈ることしかできませんでした。

お孫さんの誕生を娘さんと楽しみにしていたはずでした。
でも、なんと残酷な運命でしょうか。
最愛の娘さんも、そして生まれてくるはずの
お孫さんも共に天国に召されてしまったのでした。

このことはとても衝撃でした。
そしてこの世に生を受けた私達ひとりひとり
すべての命が本当に奇跡的で、
かけがえのないものだと痛感しました。

そしてそのとき、自分にできることは、
無念にも旅立ってしまった人の
魂に届くように
音楽を奏でることだと強く思いました。

Erika

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