サラバンドの魅力  ~フランス宮廷舞曲Sarabande

こんにちはErikaです。

今日は17世紀のフランス宮廷で
ルイ14世によって広まり、
発展したダンスと
その音楽について書きますね。

あなたは、17世紀のダンスと
いったら、どのようなものを
思い浮かべるでしょうか。
私は3拍子のメヌエットや
2拍子のガヴォットなどは
子供の頃からヴァイオリンや
ピアノで弾いたりもしている
のでなじみがあります。
このようなバロックダンスは
ルイ14世によってフランス宮廷
でよく踊られていました。

18世紀ドイツの作曲家バッハ
も、組曲やパルティータという、
一連の舞曲からなる作品を
いろいろと書いています。
3曲ある無伴奏ヴァイオリンの
ためのパルティータも
その一つです。
どの曲もそれぞれ名曲ですが、
特に私が魅力を感じるのは
第2番のサラバンドです。
3拍子のゆったりとした舞曲で、
スペインに起源をもつサラバンド。
この曲のもつ独特な雰囲気に
惹かれます。

以前この曲の準備をしている
時期に、ヨーロッパから
来日中の友人に会う機会が
ありました。
その人はバッハ演奏の
スペシャリストです。
バッハのサラバンドの
話になりました。
「 サラバンドは初期の頃は、
軽快なダンスだったけれど、
やがて男女のペアダンスとして、
親密に踊れるような遅いテンポに
なったのですよ」
と話してくれました。
それを聞いて、この曲への
思いがいっそう深まりました。

美しいドレスをまとった貴婦人
と、相手方。
エレガントなステップで踊る二人。
そこにはどのようなときめきが
あったことでしょう。

そして、以前から私がこの曲に
感じている独特のもの。
優美でありながらも、
この曲に宿るとても強いもの、
熱いものを音にしたいという
思いがいつもあります。

先日、その思いがいっそう
強くなる体験をしました。
また続きを書きますね。

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