静寂
こんにちは。
最近思い出したのですが、
何年も前から、森の中で暮らす
という夢がありました。
シーズン中は街にいるとしても、
オフシーズンには森に囲まれた
部屋で曲の準備をしたり。
満天の星、
静寂。
さて、ここで
ピアニストの奏でる
美しい静寂を思わせる
弱音についてお話しします。
大きな音ばかりで弾く人も
いますが、本来、
ピアノという楽器は弱音が出せる
のが特徴の楽器と言われています。
昨日は数名のピアニストに演奏を
聴く機会がありましたが、同じ
楽器なのに、弾く人でそれぞれ
音色が違うのですよね。
それで、ものすごくきれいな弱音を
出していた人もいました。
後で話しを聞くと、ものすごく
弱音を出しにくい楽器だったけれど、
多めに弱音ペダルも使ったり、
工夫したそうでした。
楽器がいつもと違うと
弱音が出せなくなってしまった人も
いました。
ピアニストはその場所にある楽器で
弾かなくてはならないので、
初対面の楽器だったり、
そのときで楽器のコンディションも
違うでしょうし。
弦楽器は自分のを持ち運べるという
のはありますね。でもかといって
会場の具合で響きはかなり変わるし、
湿度に左右されるし、また、
その日の弾き始めは鳴らなくて、
30分ぐらい弾くうちに、だいぶ
鳴ってきます。
最弱音が美しい
さて、その翌日は北欧の
オーケストラのコンサートに
いきました。
ペーター.ヤブロンスキさんが
北欧の作曲家グリーグの
ピアノコンチェルトを弾くので
楽しみにしていました。
力強さと、そよぐ風のように
繊細なタッチ、
弱音は夢のように、
魔法のように美しい。
ダイナミックでしかも自然で、
すごく好きな演奏でした。
この曲をこんな風に弾ける人は
世界でもこの人しか
いないかもしれないです。
このコンサートはこれだけでも
素晴らしいのですが、
実は最初の曲も、そして
最後のアンコールに至るまで、
とんでもなくスーパーなことが
あるのでした!指揮の
リンドバーグさんは何者
でしょう。すごすぎました。
何があったのかは
ここではお話しせずに、
サプライズにしておいた方が
よいですね。
まだ各地で公演があるので
どうぞお聞き逃しなく!
Erika